Lwsozai seminar 20110713

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ロフトワークの制作体制とクオリティ管理手法 Copyright © 2011 loftwork Inc. All Rights Reserved. 1 2011.07.13 株式会社ロフトワーク 小川 友梨子 loftwork ロフトワークの制作体制とクオリティ管理手法

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ロフトワークの制作体制とクオリティ管理手法

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2011.07.13株式会社ロフトワーク

小川 友梨子

loftwork

ロフトワークの制作体制とクオリティ管理手法

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制作体制/ツール

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外部クリエイター

ロフトワーク

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イラストレーターイラストレーター

プロジェクトマネージャー ディレクタープロデューサー

イラストレーターイラストレーター イラストレーターイラストレーター イラストレーターイラストレーター

■体制

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外部クリエイター

ロフトワーク

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イラストレーターイラストレーター

プロジェクトマネージャー ディレクタープロデューサー

イラストレーターイラストレーター イラストレーターイラストレーター イラストレーターイラストレーター

■体制・進行管理・クライアント窓口

・品質管理・クリエイター窓口

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■プロジェクトマネジメント計画書

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以下の項目について明記

・目標・ターゲット・仕様・進行方法・作業範囲・WBS(スケジュール)・プロジェクト体制図

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■スケジュール

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■スケジュール

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<例>

イラスト制作50点⇒24営業日で納品完了

制作準備

ラフ(線画)確認:2回

本制作(彩色)確認:2回

納品(データ変換なし)

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デヂエとは「Web上で管理できるオンラインデータベース」です。

クリエーターさん

制作物

ロフトワーク担当者

クライアント担当者様

デジエ

パスワード

パスワードパスワード

Web上のアプリケーション ファイルのアップロード やりとりの保存

■Webデータベース・デヂエ

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モチーフ画像・設定 ラフ初稿・再校

一覧性

■Webデータベース・デヂエ

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元データのアップ

コミュニケーション

■Webデータベース・デヂエ

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クオリティ管理手法

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ヒアリング

テスト制作

正式制作開始

モチーフ表FIX

ラフ制作(線画)

納品

本制作(色塗り)

初稿提出

ご確認

再校提出

線画FIX

初稿提出

ご確認

再校提出

色塗りFIX

■制作フロー

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■ヒアリング・使用用途

・ターゲット

・データ形式

・カンバスサイズ

・解像度

・データ容量上限

・アイテムの種類と違い(クオリティ面、価格面)

・レイヤー分けルール

・光源

・対応デバイス

・バリエーションの有無(カラバリ、表情、ポーズ)

・描画領域

・既存アイテムについて(※既にリリースされているサービスである場合)

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■テスト制作⇒どのクリエイターさんのテイストがイメージに近いか策定の上、仕様に合わせて試制作

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■モチーフ表のブラッシュアップ⇒ある程度の完成像が見えていないと、完成まで長引く可能性大!

モチーフ画像は必ず2点以上

制作テーマに関するgoogle検索結果を、デヂエに明記

設定は押さえるべき部分とおまかせ部分を明確に分けて書く

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- 塗り段階で構図・ポーズが変わってしまうと…?

・クリエイターにとって負荷が大きい・作業に時間がかかるため、スケジュールが圧迫される

Why ラフ制作?

■ラフ制作/本制作

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■ラフ制作/本制作

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- 各パーツのアウトライン(主線の太さ、パース、バランス)

- 構図・ポーズは適切かどうか?

- 仕様と合致しているかどうか

- 制作アイテムは魅力的かどうか?(「押せる」ポイントはどこか?)(タグをつけるとしたら?)

■ラフ制作/本制作

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- 色味・塗りのテイストがふさわしいか

- 陰影で素材感が出せているかどうか

- 光源に見合った陰影が入っているかどうか

- ラフからの変更点/勝手に変更されていないか

- エフェクトが適切かどうか

- 仕様にあったレイヤー分けがされているか

■ラフ制作/本制作

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クオリティ向上のために~継続的な制作~

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量:継続的なテスト制作によるクリエイター発掘

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■ベーステイストについて

質:主力クリエイターとのマニュアル共同開発

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1.主線で全体を描写

こげ茶色で描画して下さい。線の太さは最大3pxでお願いします。

■塗りの手順について過去の納品物や他のクリエイターさんの制作物とクオリティを統一するため、塗り方については下記の手順でお願いいたします。同時にお渡しするPSDファイルもご参照頂きながら、ご一読下さい。

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2.色の作り方について

●色調について

色調は、全年齢を通して見やすい色合いを心がけて下さい。イメージとしては、子供向けアニメの色合いのような色調が好ましいです。

●ハイライト・影色の作成について

- 影色・ハイライト -

色調・明度・彩度をしっかり調整して下さい。

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3.服の塗りについて

下記の順番で色付けしていきます。①ベース色

②グラデーション(※必要に応じて)

ジャケットなど、面積の広い部分はベース色だけだとのっぺりしてしまうため、グラデーションやハイライトを入れて立体感を出します。その際、光源(左上)を意識して下さい。

③陰影

基本は、『ベース色』『影色①』『影色②』の3色で塗って下さい。影色①でざっと影をつけ、より濃い影色②で立体感を出します。

シワの影はアニメ塗りのようにくっきり入れますが、カーブが緩やかな部分の影は、ぼかしを入れて影をつけていきます。

④ハイライトエッジを際立たせるため、入れて下さい。入れる場合は、光源(左上)を意識して下さい。

① ②

③ ④

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4.肌の塗りについて

下記の順番で色付けしていきます。

①ベース色

まずは一番明るい色で全体を塗ります。

②影色①を入れる

ベース色よりも赤みがかった色を使用して、血色が良さそうに見せて下さい。

シワの影はアニメ塗りのようにくっきり入れますが、カーブが緩やかな部分の影は、ぼかしを入れて影をつけていきます。光源(左上)を意識して下さい。

③影色②を入れる

服やポーズによる陰影を一番濃い色で入れていきます。

① ②

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5.顔の塗りについて

こちらに関しては、必要に応じてやりやすい順番で進めて頂いて問題ありませんが、必ず下記工程を行って下さい。陰影・グラデーション・ハイライトの一手間を入れることでアイテムのクオリティがぐんと上がります。

①白目部分に色を入れる

②黒目部分に色を入れる

③黒目部分にグラデーションを入れる

まつ毛でできる影を表現するため、グラデーションで黒目の上半分を濃くして下さい。

② ③

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5.顔の塗りについて

④眉毛に色を入れる

⑤黒目部分にハイライトを入れる黒目部分にハイライトを入れて頂き、

目に光を出して下さい。

⑥目元・口元に陰影をつける

このままでも成立しますが、目元・口元に陰影をつけると、更に立体感が増して、アイテムのクオリティが高くなります。

④ ⑤

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6.髪の塗りについて

髪の毛には必ずグラデーションレイヤーを入れて、その後に影とハイライトを入れます。右のイラストの場合は4枚のレイヤーで構成されていますが、髪のツヤを更に出したい場合、ハイライト・影のレイヤーを必要に応じて何枚か追加して下さい。

①ベース色

髪の毛の生え際を描き、ベース色を塗ります。

②グラデーション

髪の毛のツヤを出すために、グラデーションを入れます。光源(左上)を意識して下さい。

③陰影

生え際・毛先を中心に陰影を入れます。

④ハイライト

生え際・毛の流れ・ツヤを出したい部分に入れて下さい。光源(左上)を意識して入れて下さい。

① ②

③ ④

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15プロジェクトで継続化!

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ご清聴ありがとうございました